テンプレとNHK

http://d.hatena.ne.jp/maroyakasa/20051218#p1:テンプレのいいとこ、わるいとこ
(ネタ元:http://www.pluto.dti.ne.jp/~rinou/:RinRin王国

いや、まぁ本当に「凄い意見」ならテンプレートどおりでもいいんだろうけど、「割と良くある意見」の場合、テンプレどおりだと本当に読む気がうせる。

アドリブっぽいというか、勢いがあるというか、筆すべりまくり、みたいな文章のほうが共感しやすいんだろうね。たぶん。

上の引用はブログについての意見なんだけど、読んでふと前から思っていた事を思い出したので書いておく。

NHKの番組はテンプレのオンパレードなんだ。NHKは全てを管理しなければ気がすまないというか、おそらく体質的に許さないのだろう。一見バラエティ風味に作られた番組でも、恐ろしいほどに台本がある。えなりがこのタイミングで笑うとか、そういうレベルで。だから、NHKの番組で大きく笑うことができない。少なくとも僕は。

笑えたとすれば、爆笑オンエアバトルくらいか。でもアンタあの番組のシステム考えてみなさいよ、芸人にネタを丸投げして、評価も一般人に丸投げしたら、さすがにNHKのテンプレに収まらないだろうよ。でも、オンエアされるのを最終的に管理できる(生放送じゃない)以上、最低ラインを確保してる状態での丸投げだから、面白かった。

国営放送である以上仕方ないのかも。全てを想定の範囲内に収める必要があって、放送事故など許されない空気なのかも。そんで演出なら完全に内容管理できるからってプロジェクトXみたいに調子こいちゃったりね。終わるけど。まあその想定内な感じが安心できるっていうメリットもあるのは間違いない。

つまり、NHKで許されないのは、アドリブなんだ。想定外の動きをされる事を許さない。例えばNHKの求めているキャスターは、至極真面目で余計な事を言わず、無難にまとめるタイプの人材だろう。無難であれば毎回毎回何の面白みも無いクソつまんねーコメント吐いたところで、「あの若いのつまんねーから降ろせ」みたいな話にはならない。それはそれで一つのスタンスで、それを保っていればいいものを、そんな体質を変えられないまま民放チックな色を強めてきているのは本当に馬鹿だとしか言いようが無い。


NHKに求めているのは、そんなベクトルの面白さじゃないんだ。カチッと管理された番組の中で生み出せる面白さも間違いなくあるんだ。